「あの日言えなかったこと、いつか必ず伝えに行く。」

お盆のこの時期、大切な方を偲び、ふと心に浮かぶ言葉があります。

「あの日言えなかったこと、いつか必ず伝えに行く。」

「ごめんね」や「ありがとう」──気まずさや恥ずかしさ、あるいは間に合わなかったことで、心に残ったままの言葉がある方は少なくないでしょう。もう伝えられないかもしれない、もう会えないかもしれないと、その想いを胸に抱えている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、浄土宗では、亡くなった方と極楽浄土で再会できると説きます。そこは苦しみも争いもない、安らぎの世界。もう一度、胸の内の言葉を伝えられる場所です。

だからこそ、たとえ今、伝えられなかった言葉があっても、後悔だけで終わらせる必要はありません。この想いは、まだ終わっていないのです。いつかきっと伝えられると信じて、今を大切に歩んでいきたいですね。